日本を代表するサンバヘギグループ『Bloco BARRAVENTO（ブロコ・バハヴェント）』 の“Kanako”さんが、バイーア州のサルヴァドール（Salvador）で半年間の単身武者修行へ！ 果たしてどんなことが待ち構えているのか？Kanakoさんが現地の体験をレポートします！！
【Vol.9】Apresento vários blocos.（色んなブロコを紹介します）[2014,12/31]
2か月が経ちました。色々なBloco のShow に参加しましたので、 紹介いたします。
■Sambareggae といえば…Olodum
とても有名なBloco です。その昔Michael Jackson と一緒に演奏したことで、知名度がぐんと上がったのではないでしょうか。 Escola de Olodum というSambareggae の学校があって、子どもたちが沢山習っています。そもそも子どもを非行から守るためにできたグループです。 ダンサーはいませんが、バテリア達が力強く叩きながらパフォーマンスしています。一番大きな太鼓、フンドが花形です。
■女の子が多く活躍しているCortejoAfro。ヘンテコなおじさんダンサーも有名
日本で私が所属しているBarraventoのリーダーも参加しているBlocoです。 軽くて速いパッセージが多いように思います。Cantor（歌手）がゲイだそうで、観客もゲイの人たちが多いです。 男性同士の本気のBeijo（キス）は私にとっては迫力がありました。有名な歌手の人でも、男女問わずゲイはとても多いです。 都市では差別の対象になるなど、社会的な問題もあるようですが、性別に対する大らかさは素晴らしいと感じます。
■Negro パワーの力強さ、Ilê Aiyê
メンバーはNegro（黒人）のみという強いこだわりがあるBloco です。黒人賛歌の曲が多く、ゆったりしていて柔らかいんだけど力強い。同じ楽器編成なのに、どうしてこうも音色が違うのか…といつも感心します。また、毎年１人選ばれるBeleza Negra（ミス・ネグラ）が優雅に踊るのも素敵です。
■地域の小さなBloco
他にも沢山の、個性的なBloco があるのですが、後に譲って…。先日、Swing do pelo のメンバーに中心地より少し離れたLobato という地域へ連れて 行ってもらいました。メンバーの数人が公民館みたいな場所で近所の子たちに教えています。こういった場所、小さなBloco があちこちにあるんだろうなと思います。 リーダーのRasta は、私のような日本人でも楽器を叩くんだよということ、子どもたちに示したかった様子。世界は広いんだよ、と。私のことも沢山話してくれました。私自身はあまり話せず。次回は準備して挑みます！
中にはとても小さい子が叩いていて、早いフレーズになるとちょっと厳しい感じ。でも、その子が掴むまで、厳しくも温かいまなざしで付き合ってあげていました。その子も必死でついてきてました。取り上げるのは簡単だけど、付き合ってあげることで関係が深まるのね、と感じ入った瞬間でした。まさに、こんな活動を日本に帰ってできたらな、と構想を練っていたところ。とてもよい経験になりました。
毎日暑いので、なかなかその気になりませんが、気づけばもう年の瀬。 皆様、健やかによいお正月をお迎えください。 Feliz ano novo e saúde pra vocês!!
Bloco BARRAVENTO（ブロコ・バハヴェント）
2002年
結成
2007年
「Asa de Águia（アーザ・ジ・アーギャ）」と共演
2009年
「オロドゥン（OLODUM）」の打楽器隊としてカーニバルに参加
2012年
台北サンバカーニバル「Dream Parade」に参加
2012年
「Brazilian International Press Awards」 受賞
結成～
ブロコ・アフロの楽器隊の一員としてサルバドールのカーニバルに１０年連続で参加。ブラジルサルヴァドールが生んだ世界でも最高峰の歌「ダニエラ・メルクリ」とカーニバルで共演。日本の様々なフェスティバル、イベント、ライブに参加。ＴＶ番組の出演や、群馬、金沢で定期的にワークショップを行う。 2012年より台湾に遠征。サンバヘギを通じて日台間の相互交流に関し重要な役割を果たしている。
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