１５年の歴史を誇るサンバパレード！

５月４日（月）・５日（火）の２日間にわたり「シズオカ・サンバカーニバル2015」が今年も静岡市の繁華街で開催された。

今年で１５年目を迎えたシズオカ・サンバカーニバルは、地元静岡のサンバチームだけでなく名古屋や東京からもサンバチームが参加し、
華やかなパレードが繰り広げられるとあって、ゴールデンウィークの風物詩としてすっかり定着している。

今年の１日目の出場チームは、エスコーラ・ジ・ハママツ（浜松）、オ・ペイシ・キ・ヒ（名古屋）、上智大学　中南米研究会（東京）、浅草仲見世バルバロス（東京）。
２日目はアカデミコス・ジ・シズオカ（静岡）、ブロコ・シズオカ（静岡）、アレグリア（埼玉）。

BRARIOでは１日目に取材を敢行。BRARIOは東京を拠点に取材を行っているため、今回は、普段はなかなか取材をすることができない
名古屋の「オ・ペイシ・キ・ヒ」をクローズアップ。

「オ・ペイシ・キ・ヒ」は加藤ユージ・アキ夫妻が2000年にブラジルのサンパウロから帰国し、沖縄にサンバ居酒屋・オ・ペイシをオープンさせたことから始まり、
2012年には本拠地を名古屋に移し、東海地方を中心に活躍の場を広げている。

ユージさんアキさんと息子のルーカス君は1995年にサンパウロに移住してから、ブラジルのサンバチーム“モシダージ・アレグレ”に所属。
日本に帰国後も毎年１月・２月にはブラジルに戻り、ユージさんはバテリアとして、アキさんはダンサーとして約20年間活躍している。

また、2001年から沖縄サンバカーニバルを主催。96年からサントスFC応援団トルシーダ・ジョーヴェンにも参加し、
FIFAクラブワールドカップでサントスＦＣが来日した際には、応援に楽器を提供したり、通訳をしたり、日本での滞在をサポートした。

オ・ペイシには、名古屋のメンバー以外からも、毎年、他のチームのダンサーやバテリアが応援に駆けつける。
このようにチームの垣根を越え、一丸となってゴールに向かって進む姿は、オペイシの魅力になっている。

そんなオ・ペイシがこの日演奏したテーマは、なんとボクシング元世界チャンピオンで沖縄が生んだ天才ボクサー具志堅 用高！
愛の溢れたワクワクするような歌とバテリアの演奏、カラフルな衣装に包まれた華やかなダンサーが、
具志堅さんの活躍をサンバで表現し、繁華街をパレード。オ・ペイシの陽気なサンバの魅力をたっぷり届けた。

また、具志堅人形と相手選手の人形（具志堅人形は壊れて、途中から頭部分だけの登場になる）を撮影しているちびっこも多く、
静岡の街で強烈なインパクトを残した。

カーニバル初日の土曜日は雨のため、パレード参加者も観客にとっても残念な１日だったが、オペイシの他にも、静岡県を代表するエスコーラ・ジ・ハママツや、笑顔と元気な若い力が魅力的な上智大学　中南米研究会や、日本一のサンバチーム浅草仲見世バルバロスが、雨にも負けず華やかで力強いサンバで観客を魅了した。

うって変わって２日目は晴天。この日は後ろに立つとパレードが見えないほど、沿道には観客がぎっしり。
地元の２チームと、浅草サンバカーニバルでお馴染みのアレグリアが、陽気で明るいチームの特徴でもある団結力と一体感でパレードを盛り上げた。

静岡サンバカーニバルはサンバカーニバルでは珍しく、順位を競う方式ではないため、参加者もサンバで表現する喜びを感じながら、静岡の街を楽しんでいる。

静岡に行った際にはサンバパレードだけでなく、観光も楽しむべき。
オススメは、眺望が素晴らしい山登りも楽しめる浅間神社に足を運び、パレードを楽しんで、夜は静岡おでんを食べる。日本平からみる富士山も絶景！

２日間に渡るパレードも、静岡の皆さんのサンバに対する理解と愛情によって、今年も無事に幕を閉じた。

来年もサンバで静岡で魅力的な２日間を楽しもう！

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