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Brasil-Sick(ブラジルシック)
「Brasil-Sick(ブラジルシック)」
宮沢 和史
双葉社


ゆったりのんびり進化し続けるCorcovadoの軌跡をどうぞ!!

芸術


ブラジル映画祭2011は10月15日~11月18日まで!
  |  映画 |  アート |  写真 |  CM | 

[2011,8/25]

ブラジル映画祭2011
今年の作品のミドコロは?!

文 : sakura


今年で7回目を迎えるブラジル映画祭が、10月15日(土)のユーロスペース(東京)を皮切りに、大阪、京都、浜松で開催される。今回も厳選されたドラマ、コメディ、音楽ドキュメンタリーとバランス良く盛りだくさんなラインナップだ。

映画好きな人でもブラジル映画は観たことがないという人は少なくないかも知れないが、このブラジル映画祭は知る人ぞ知るコアな映画祭で、数を重ねるごとにファンを増やしている。(過去6回で上映された映画もその評判からDVD化されているものもあるのでお勧めしたい。)

試写会のお知らせをいただいたので、欲張って全8作品を観てきた。 「その国を知るには映画を観ろ」というのは私の持論だが、戦後のリオデジャネイロ、冷涼な気候クリチバの空気感、キラキラしたビーチなどを舞台に、アコースティックな音楽や映像、ウィット、笑い、ブラックサスペンスと、ブラジルのセンスが込められている。音楽ファン待望の「MPB 1967」「ノエル・ホーザ~リオの詩人」は、ドラマファンにも少しの予備知識を携えて是非観ていただきたい。音楽ファンにもドラマの方を同様に。

あまりネタバレはしたくないので、ブラジル映画の肌触りというか雰囲気が伝わればいいなと思いながら書いてみた。おすすめタグも(主観だが)参考にしていただけると嬉しい。

「この世の先に」

監督:ヴァグネル・デ・アシス
出演:ヘナト・プリエト/ フェルナンド・アルヴェス・ピント/ アナ・ホーザ
上映時間:110分





★作品のみどころ

ブラジルで最も著名な霊能力者が発表したベストセラー小説を映画化し、観客動員400万人を突破した大ヒット作。

俗にいう「あの世」「天国」といわれる界のことだが、柔らかな光やお花畑が出てくるばかりではない。いくつかの省があり、整然とシステマティックに機能している。また様々なルールがあり転生するにも決まり事があるのだ。「地上には学ぶ事がたくさんある」というが、その地上で誰もが一度は考えた事があるであろう、”自分はどこからやってきたのか。”その答えが見つかるかも知れない。宗教然り、この手の話を信じるか信じないかで観方も随分違うとは思うが、後者であっても、自我やエゴ、無意識の行いについても考えさせられ、自戒する機会として良いのではないだろうか。

原作は著者フランシスコ・シャビエル(1910~2002)が霊媒により主人公アンドレから聞いた死後の様子を描いたとされている。

著者については有名なエピソードが数々あるので少し紹介しておく。日本人にも記憶に新しい2002年に日韓共催で行われたサッカーワールドカップ。この決勝戦でブラジルはドイツを2-0で降して優勝したが、この事実とその日に自身が死去するという事を、彼は予言していたそうだ。他にも、彼が受けたメッセージがあまりにも詳細明確な為、殺人とされていた事件の容疑者が無罪判決となるという世界的にも例を見ない事例があったり、ノーベル平和賞の候補に上がるなど、彼の死後もその功績を称える声は後を絶たない。


【系統別お勧めタグ】
スピリチュアル、輪廻転生、「大霊界」


「クリチバ0℃」

監督:エロイ・ピレス・フェへイラ
出演:ジャクソン・アントゥーネス/ エジソン・ローシャ 他
上映時間:105分





★作品のみどころ

ブラジル南部の冷涼な地クリチバ。町並みや公園に生える草木の色、人々の服装はもちろん性格さえも、陽気なブラジルのイメージとは少し違う。そんなクリチバに住む、仕事も地位も生活水準もそれぞれ違う4人の男たちの日常と、突然訪れるハプニングや小さな幸せにピントを合わせた、ありふれたようでありふれていない日常の物語。クリチバに注ぐやさしい日差しのような、優しい人たちのエピソードがうまく絡みあって、思わず胸をおさえてしまう。


【系統別お勧めタグ】
フランス映画


「オンナの快感」

監督:ホベルト・サントゥッチ
出演:イングリッド・ギマランエス/ マリア・パウラ/ブルーノ・ガルシア
上映時間:97分





★作品のみどころ

アリーセはおもちゃ会社の敏腕プロモーターで、家庭よりも仕事が優先。それでもうまくいっていると思っていた彼女だったが、夫からの突然の別居通告。そのショックも癒えぬまま、ミスにより仕事まで失い人生の危機に陥る。一方、同じマンションに住むフェロモン女のマルセラは赤字スレスレのポルノショップの経営者。彼女との出会いがきっかけで、アリーセは家族も仕事も取り戻そうと奮起する。

「最高の一瞬を味わうと、全てはバラ色に見えるのか?」出てくるアイテムはかなり過激なのに、真剣に取り組む彼女達の姿に不思議といやらしさは感じない。テンポの良い展開に最後まで目が離せないセクシーコメディー。


【系統別お勧めタグ】
ワーカホリック、キャリアウーマン、サクセスストーリー


「あの日の幸せ」

監督:アルナルド・ジャボール
出演:マルコ・ナニーニ/ダン・ストゥルバッチ/マリアナ・リマ/ジョアン・ミゲル
上映時間:125分





★作品のみどころ

舞台は第二次世界大戦後のリオデジャネイロ。8歳の少年パウロが、家族、祖父母、友人、隣人たちと共に戦後のリオを生き、青年へと成長していくまでが描かれている。  仕事に誇りを持ち自信家でもあった父だが、ある日、新型機のパイロットになる夢に破れ一変してしまう。そして母は留守がちになる夫に不信感を抱き、両親の気持ちが少しずつすれ違っていく事をパウロも敏感に感じとっていた。

思春期を迎えた頃、ミュージシャンの祖父が演奏をしている館の売春宿でパウロと友人が一騒動を起こすあたりから、ストーリーがぐっと加速する。父と祖父という身近な二人の大きな存在、思春期の自覚、初恋の女性との展開。

男の子ならば皆そうかも知れないが、パウロにとって父と祖父の存在は大きく(この時代では尚の事かも知れない)、小さい頃のパウロにとって彼らは強さや憧れだった。そんな二人が、夢に敗れて落ちぶれ、否応なく年老いていく。しかしパウロは、あくまでもその姿を捉え受け入れるのみで、そこから失望などは感じ取れない。パウロは気持ちの優しい青年だが、決して「いい子ちゃん」ではない。どこか淡々としていて生命力があり、それ故に(これからも)辛い事や苦境をスルスルっと切り抜けていくんだろうなと思わせてくれるところが、妙に頼もしい。 そんなパウロの澄んだまっすぐな瞳には、混沌とした戦後に生きる人々の、貧しくとも滲み出る未来への希望が重なる。随所に散りばめられた印象的なシーンに、効果的な歌、音楽、ダンスシーンが相まり、観終わった後に余韻とどこかせつなくも清清しさが残る作品。


【系統別お勧めタグ】
ニューシネマパラダイス、イタリア映画


「ガールズトリップ」

監督:フェリッペ・ジョフィリー
出演:アンドレイア・オルタ/ デボラ・ラム/ フェルナンド・ソウザ
上映時間:92分





★作品のみどころ

婚約者の裏切り、セクハラおやじ、休学・・・ 恋に仕事に自分探しにと、国が違えどもガールズの悩みは似たようなもの。性格の全く違う幼なじみ3人が、"男よりも大きな幸せを探しに" チータが新婚旅行に予定していたビーチに出かける。そこで出逢う個性的な人達から刺激を受けながら、彼女たちはそれを見つける事ができるのか。「Take it easy and keep COOL!」計らずもホロっとさせられる痛快コメディ。

個性的な人というのは、どこか突き抜けているというか、自分の有り方や立ち位置なんかに悩まず(もしくは悩んだ末に到達解決していて)迷いがないように見える。この映画の脇を固める登場人物は皆が個性的で、やはりブレていない。その安定感によって悩み多きガールズ達の不安定さがうまく際立ち、彼女達はいたって真面目なのだが、笑うべきところできちんと笑える。ガールズ世代の女性以外にはメッセージ的なものは少ないかも知れないが、ただ単純に楽しむ映画としてもおすすめ。


【系統別お勧めタグ】
「ブリジットジョーンズの日記」、「SATC」


「ジューサーの考察」

監督:アンドレ・クロッツェル
出演:アナ・ルシア・トーレ/ ジェルマーノ・アイウッチ/ セルトン・メロ
上映時間:85分





★作品のみどころ

エルヴィラは夫とふたりで、慎ましくも穏やかな老後を過ごす・・・はずだった。突然消えた夫。彼に何が起こったのか。夫婦で長らく営んでいたジューススタンドを閉めるところから物語は始まる。店で愛用されていたジューサーは、引退後は夫婦宅のキッチンで、家族や隣人の為にだけのんびりと歯を動かしていた。そんなある日、エルヴィラはどこからか聞こえる不思議な声に気づく。彼女とジューサー二人だけの秘密。その不思議な友情で、ある目的を成し遂げピンチを乗り越えていくように見えるが―


【系統別お勧めタグ】
ブラックサスペンス、パトリス・ルコント 、熟年夫婦


「MPB 1967」

監督:ヘナト・テーハ/ ヒカルド・カリル
出演:シコ・ブアルキ/ カエターノ・ヴェローゾ/ ジルベルト・ジル&ムタンチス
上映時間:85分





★作品のみどころ

1967年に開催された第3回ブラジル歌謡音楽祭。ボサ・ノヴァが終焉を迎えたこの頃、ニュームーヴメントとして注目されはじめたMPB(ブラジルポピュラーミュージック)を代表するアーティスト達が出演した伝説の音楽フェスティバルを、貴重な映像と証言で振り返る。

冒頭、”この音楽祭ではプロレスと同じ様な演出を試みた”と制作サイドが語る様に、出演者のイメージを作り上げる様々な演出が成功し、観客を惹きつけた。そんな熱狂した観客の様子をカメラが捉え、上方から客席に垂らされたマイクが歓声やブーイングを拾い、会場の熱気がそのままTVに流される。しかしリストからもわかる様に、出演者がつわもの揃い。制作者も意図しない想定外のドラマが繰り広げられる。出演者をはじめ、音楽祭・番組関係者が当時のエピソードを語りながら、舞台裏をあらわにする。アーティストの交友関係や、その後の活動にも影響を与えた当時の反響や悲哀なども語られていて興味深い。ブラジル音楽ファンは是非押さえておきたいドキュメンタリー。


【系統別お勧めタグ】
ブラジル音楽全般、アメリカン・アイドル、ドキュメンタリー


「ノエル・ホーザ~リオの詩人」

監督:ダシオ・マルタ
出演:マルチーニョ・ダ・ヴィラ/ゼカ・パゴジーニョ/ シコ・ブアルキ
上映時間:125分





★作品のみどころ

26年という短い人生で200以上もの優れた楽曲を残したノエル・ホーザ。サンバ界の最重要人物といわれる彼の音楽は、後のボサノヴァやブラジル音楽に影響を与えたのみならず、現代音楽の最初のルーツともいわれるほど、彼を崇拝するアーティストは数多い。言語感覚に優れ、殊にブラジル語にこだわったノエルだが、日常を切り取った短い歌詞からもその才能が伺われ、美しいメロディーとの絶妙は、時を経た今も多くのアーティストにカヴァーされ愛され続けている。 たっぷりと125分のドキュメンタリーに、ノエル・ホーザの生い立ちから、医学から音楽への転向、楽曲の背景、友情、ミューズ、恋愛、最期までが収められている。新たに録画されたコンサート映像や、当時のノエルの人気を妬んだ作曲家とのアンサーソングも、有名なエピソードだがうまく編集された映像で観るとまた興味深い。


【系統別お勧めタグ】
サンバ、ボサノヴァ、ブラジル音楽、ドキュメンタリー