日本を代表するサンバヘギグループ『Bloco BARRAVENTO(ブロコ・バハヴェント)』 の“Kanako”さんが、バイーア州のサルヴァドール(Salvador)で半年間の単身武者修行へ! 果たしてどんなことが待ち構えているのか?Kanakoさんが現地の体験をレポートします!!
【Vol.13】Um grande feito, NIKKEY(偉大な業績を残した日系人)[2015,3/2]
ありがたいご縁で、バイア日伯文化協会連合会の方と巡り会いました。もとは日系人の支援 がメインでしたが、今では日本文化の紹介、 日本語教室の開催、日本語検定試験の運営など精力的に活動されています。
中でも「盆踊り」は、年々地元の人達に認められていて、初回は30名程で始まったのが、今では来客が3万5千人にも増えたそう。 2012年からバイア州の文化省に認めれ、サルバドール市の文化祭りのプログラムに法的に組み込まれ、毎年8月の最後土日に開催されてます。2015年は日伯修好120年記念なので、力を入れて企画されるそうです。
盆踊りのサイト → http://www.bonodorisalvador.com.br/2014/
そして、写真に写っていっている会長の多原さんは50年ほど前、14歳の時に家族と一緒に「あるぜんちな丸」という船に乗りこみました。 1か月かけて海を渡りブラジルに到着、1週かけてアマゾン川を下りアマゾナス州の州都 Manaus(マナウス)という街に移住しました。 日本で聞いていたお役所の説明とは全く違って、到着してみるとアマゾンの暮らしは大変に厳しかったとのこと。時折降る大変なスコール のせいで、 肥沃な土地はすべて河口に流れてしまい、農作物を育てるのは非常に難しかったとのこと。当時の様子を懐かしそうに語ってくれます。 「アマゾンの頃はものすごく苦労したけど、でもね、今となって思い出すのは楽しいことばっかり。蓄音機を使ったダンスパーティは一番の楽しみだったなぁ。ワニを捕まえてきて、刺身にしたものだよ」物語の中でしか読んだことがなかった当時の生活の様子を話してくれる人が目の前にいて、非常に感銘を受けました。
日本の文化といえば、日本食は好んで食べられていて、沢山の人から「日本食は大好きだよ、焼きそばとか寿司とか…でも高いんだよね」と話しかけられます。和太鼓も人気があるようです。また日本食と並んで話題にのぼるのが「O Japonês tem inteligência(日本人は頭がいいよねぇ)」ということ。 多原さんのような方々が、苦労しながら農業の知識を広げていったことや工業が盛んなことから、このような印象が根付いているんだと思うと、本当に頭が下がります。
さて、 前置きが長くなりましたが、先日はこの連合会の日本語キャンプ がありました。バイア州の各地から、20名ほどの学生が集まって 、楽しく日本語の勉強をしようと毎年企画されているそう。このキャンプに畏れ多くも、私も先生の一人として招いていただきました。「日本語を使うのであれば、内容は自由にしてくれていていのよ」とのことでしたので、シェイカーを作って遊ぶ、というものにチャレンジ。
普段接しているヤンチャな音楽仲間達とも年齢は近いはずですが、全く違なる雰囲気を味わった一日でした。たった一時間のワークショップだったのに、帰るころには大変疲れてしまい車の中で居眠りするほど…。先生役、大変貴重な経験をさせていただきました。
Bloco BARRAVENTO(ブロコ・バハヴェント)
2002年
結成
2007年
「Asa de Águia(アーザ・ジ・アーギャ)」と共演
2009年
「オロドゥン(OLODUM)」の打楽器隊としてカーニバルに参加
2012年
台北サンバカーニバル「Dream Parade」に参加
2012年
「Brazilian International Press Awards」 受賞
結成~
ブロコ・アフロの楽器隊の一員としてサルバドールのカーニバルに10年連続で参加。ブラジルサルヴァドールが生んだ世界でも最高峰の歌「ダニエラ・メルクリ」とカーニバルで共演。日本の様々なフェスティバル、イベント、ライブに参加。TV番組の出演や、群馬、金沢で定期的にワークショップを行う。 2012年より台湾に遠征。サンバヘギを通じて日台間の相互交流に関し重要な役割を果たしている。
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→Bloco BARRAVENTO