今年もカーニバルの季節がやってきた!!
「SAUDE! SAUDADE… CARNAVAL2014」が昨年に引き続き今年もSHIBUYA CLUB QUATTRO(渋谷クラブクアトロ)で開催し、出演者は至上最多5バンド、総人数は70名超!ブラジル・ワールドカップ・イヤーに相応しく、例年にもまして華やかなステージが繰り広げられた。
前半は、“サルヴァドール(Salvador)”、“ヘシフェ(Recife)”、“リオ(Rio de Janeiro)”と、ブラジル各地で行われているカーニバル音楽を一挙に楽しめるという贅沢なプログラム。
カーニバルは“サルヴァドール”からスタート。
昨年の“CARNAVAL2013”でも、迫力満点のステージを披露してくれたサンバ・ヘギのガルーズバンド「Banda Girassol (バンダ・ジラソウ)」が登場。今年は「bloco GINGA(ブロコ・ジンガ)」も加わり、演奏にダンスと華やかでパワフルなステージとなった。
続いての地は“ヘシフェ(Recife)”。
昨年はワールドミュージックの祭典『スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド』、サンシャインシティ『Festa do Brasil(パレードコンテスト審査員特別賞受賞)』の他、様々なイベントでライブを行うなど、目まぐるしい一年を送った「Baqueba(バッキバ!) 」が4年ぶり(3回目)にCARNAVALに登場。ステージから降りて観客の目の前で迫力のマラカトゥ・ナサォンを演奏し、大いに湧かせた。
(※「正太郎のVAMS!!!BRASIL!!!」再会!バッキバでもレポート)
最後はサンバの聖地“リオ(Rio de Janeiro)”に到着。
サンバをベースに、さらに激しく粋なリズムとメロディアスな曲が人気のグループ「mocidade vagabunda bateria nota 1000(モシダーヂ・ヴァガブンダ・バテリア・ノタミウ)」。バンドの華やかさはもちろん、フロントマンを勤めるVocal&Guitarのcamaciの感性と、バテリアの実力、メストリ・ダ・バテリアのスエのパフォーマンスで毎回湧きに湧く。
前半のトリとなる今回も、激しい曲としっとりとした曲で、感動を与えてくれた。そんなノタミウだが、なんと!今回で活動は一時休止。しばらく寂しくなるが、長い間、日本のブラジル音楽シーンを牽引してくれたノタミウの復活の時を楽しみに待とう!!!
いよいよ後半がスタート。
まずは「カンタス村田サンバマシーンズ」が登場。勢いのある彼らの音楽は、サンバに独自のファンキーでポップなサウンドが融合し、一度聞いたら思わず口ずさんでしまうメロディーと詞がなんといっても魅力。始めてライブで聞いた曲が、帰り道では頭の中でループしている。気づいたら口ずさんでいるかも。あの感覚。あの錯覚。サンバマのライブでは観客も歌う。これはまさに、観客も一緒に大声で歌う、ブラジルのライブスタイル!あの一体となる空気感をも体現しているバンドといえる。
そして、サンバマが2年にわたり行ってきた、渋谷クロコダイルでの月1土曜日ライブが、今年からワンマンライブで開催される。5月にはセカンドアルバムも発売予定。こちらも楽しみだ。
トリはもちろん、番組のオープニングテーマの作曲、歌と演奏を担当し、デビュー以来、日本のブラジル音楽シーンをリードする「Saigenji」。独特の疾走感、爽快感はオリジナル曲でもいかんなく発揮され、さらにブラジル音楽をスタイリッシュに歌うオリジナリティー溢れるSaigenjiの音楽スタイルは、多くの次世代アーティストに影響を与えてきた。
ボイスパフォーマーとしても一流であり、毎回どうなるのかわからない即興演奏も他にはない興奮を与えてくれる。
Saigenjiというフィルターを通し、原曲がどうなっていくのか、音楽をワクワクしながら楽しむ。これも彼の魅力の一部である。
今回は、ベースの小泉 “P” 克人、ドラムスの斉藤良とのトリオの後に、“ノタミウ”“サンバマ”のメンバーとセッションが行われた。この共演によって、会場はさらに盛り上がり、フィナーレを迎えた。
今年も個性豊かなアーティストが魅了した「SAUDE! SAUDADE… CARNAVAL2014」。会場は昨年に増して熱気に包まれていた。それもそのはず、来場者は昨年よりも100人以上も上回ったそうだ。
今後もまだまだ続くブラジルの勢い。来年も熱いステージが続くだろう。一年に一度訪れるカーニヴァルの季節、本場ブラジル同様、日本の音楽シーンにも注目だ!!
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