東京を拠点に活動しているサンバチーム Quer Swingar Vem Pra Cá (ケール・スウィンガール・ヴェン・プラ・カ)は、 2019年3月にブラジル・リオデジャネイロ市内で行われるカーニバル公式プログラムとしてとして (2年連続 2回目)、現地時間3月3日午前11時(予定)より、同市内ヴィラ・イザベル地区でサンバの演奏を行います。
日本人のチームが公式プログラムとしてカーニバルへ直接参加することは当団体以外に例がなく、今年、リオ市当局から2年連続での参加が認められたことは、 国際文化交流の観点からも非常に意義があります。
2019年の演奏 テーマは、当団体の名付け親であり、リオのサンバシーンを牽引しながら数多くのミュージシャンを育てあげた演奏家、Mestre Trambique(メストリ ・ トランビッキ/2016年没)への哀悼の意と彼の生前の功績に敬意を示すものです。
日時 :2018年 3月 3日(日) 9:00~14:00(演奏開始は11時頃の予定) ※現地時間
場所 :ブラジル リオデジャネイロ Pç. Tobias Barreto 20551-020
編成:歌手 、弦楽器奏者、打楽器隊(40名程度予定 )による演奏
当団体渡伯メンバーとリオ支部である「Quer Swingar Vem Pra Cá Rio」による共演
※リオ支部はリオのカーニバルトップりーグに出場するサンバチーム「G.R.E.S. Unidos de Vila Isabel」、「G.R.E.S. Estação Primeira de Mangueira」の現役メンバーやリオを中心とした音楽シーンで活躍するミュージシャンらを含む、メストリ・トランビッキに所縁のあるメンバーで構成
演目 :メストリ・ランビッキ作詞作曲を含む当団体オリジナル曲3曲と、その他十数曲
■昨年の様子
2018年2月11日(日)、リオのカーニバル公式プログラムに日本チームとして初めて出場。当日は集まったおよそ1,000 人の観客からも多くの歓声を浴びながら約2時間サンバの楽曲を演奏した。リオのカーニバルではお馴染みのチームオリジナルシャツの販売も行い、当団体のシャツを着用した観客も多く参加した。

観客の反応も上々
◆Quer Swingar Vem Pra Cá(ケール スウィンガール ヴェン プラ カ)について
世界的に有名な「リオのカーニバル」のトップリーグに出場する老舗チームG.R.E.S. Unidos de VilaIsabel の打楽器隊メンバー、宮澤摩周により2012 年東京で結成されたサンバ団体。ポルトガル語で「スウィングしたけりゃ、こっちにおいで」という意味のチーム名は、宮澤のサンバの師であり、リオデジャネイロのサンバの歴史を50余年に渡り築き上げてきた、メストリ・トランビッキから授かった。
「リオの音が響く!」と日本のサンバファンの間で話題になり、さらにSNS を通じて本場リオのサンビスタ(サンバ演奏家)からも称賛を受けている。2017 年ブラジリアン・インターナショナルプレスアワードの日本人デュオ/トリオ/グループ部門にノミネート。
【主な出演実績】
ブラジルフェスティバル/代々木公園(2016、2017、2018)
J-WAVE<NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE…>CARNAVAL(2015、2016、2019)
岐阜県美濃市制施行60 周年記念パレード「夢かなうまち★うだつカーニバル」(2014)
大田区スポーツ健康都市宣言記念事業 第5 回おおたスポーツ健康フェスタ(2018)
池袋サンバカーニバル in サンシャイン60 通り(2013、2014、2015、2016)
Pedro Miranda with Grupo Cadência Japan Tour 2018 (2018) 他
Blog http://blog.livedoor.jp/rioswingueira/
Facebookページ https://ja-jp.facebook.com/swingueiratoquio/

チームの集合写真 メストリ・トランビッキ(最前列左から4 番目)をブラジルより招聘しての練習
◆宮澤摩周(Mashu Miyazawa)について
打楽器奏者。2001 年パーカッションの買い付けで初めてブラジル(サンパウロ)を訪問。現地音楽の豊かさに魅了されて帰国。同年、東京在住(当時)のブラジル人ミュージシャン、ダミアォン・ゴメス・ヂ・ソウザの声掛けでサンバの演奏を始め、ドラムからブラジリアン・パーカッションの世界へ入る。
2005 年ポルトガル語とサンバの基礎の習得のためリオデジャネイロへ長期留学。歌手ペドロ・ミランダ(グルーポ・セメンチ(当時))の紹介で、メストリ・トランビッキ(グルーポ・セメンチ)のミュージシャン向けパーカッションワークショップへ参加、そのまま門下となる。程なくして師の紹介でリオの老舗サンバチームG.R.E.S. Unidos de Vila Isabel(ヴィラ・イザベル)のバテリア(打楽器隊)に入会。
以来、正規メンバーとしてリオと東京を半年ずつ行き来する生活を送る。この間、ブラジルの全国誌Veja(ヴェージャ)のカーニバル特集号で「Tem japonês na bateria(バテリアの中に日本人がいる)」というタイトルで大きく掲載され、2013年には大手新聞O Globo(グローボ)の特集号に「Bloco Cordão do Boitatá(ブロコ・コルダォン・ド・ボイタタ)」のメンバーとして写真記事が掲載されるなど、テレビ、ラジオをはじめとした現地メディアでリオと東京での活動が度々紹介されている。
2013年カーニバルではVila Isabel の優勝に貢献。2015年、2017年、2019年も同チームの打楽器隊員としてカーニバルに出場。ペドロ・ミランダ、テレーザ・クリスチーナ、アルフレド・デル・ペーニョ、故メストリ・トランビッキ、マルコス・エスグレバ、故オヴィヂオ・ブリト、プレチーニョ・ダ・セヒーニャなど、主にリオの若手サンバ歌手、ベテラン演奏家との親交がある。
2012年、Vila Isabelの打楽器隊のアンサンブルを体現するブロッコ(団体)「Quer Swingar Vem Pra Cá(ケール・スウィンガール・ヴェン・プラ・カ)」を創立。エスコーラ・ヂ・サンバ(リオのカーニバルに出場する大規模サンバチーム)文化の理解と振興に努めている。